今はデッサンと呼ばれる鉛筆描画画材を使っての基礎力養成ですが、今回は作品の完成度や完成した時のうれしさを感じて頂く為に「模写」を数週間にわたって行います。模写にも様々ありますが、ここでは巨匠の素描作品を模写したいと思います。
まず改めて用紙をパネルに貼る方法からアドバイスします。水貼りと呼ばれるもので、水分を含んだままパネルに貼り、乾くと用紙の収縮によってパンと貼るものです。この貼り方を行っておくと、制作中に水彩を使っても毎回ふやけた箇所がきちんと元に戻ります。
巨匠の素描と言うことで、北方ルネサンスの作家デューラーを選びました。今後はリューベンスやホルバイン、ミケランジェロの素描集も教室に入るので、随時行いたいと思います。
作品の大きさに合わせて、素描の大きさも合わせます。そして古色を施す意味でコーヒーを塗布します。あまり塗りすぎても素描が映えないので、薄めに。飲むくらいの濃度では濃いくらいでしょう。
夜間の時間帯ではゆっくりと皆さんとお話をしながら落ち着いて制作できる雰囲気です。それぞれの制作ペースに合わせて進めてまいりましょう。